畜産と食品のトピックス (畜産と食品の安全性をめぐるニュース、コメントなど)
2. 病原性微生物の話  
安心、安全な肉、卵の生産を目指し
病原微生物を、薬を使わずに抑制してゆく手段

本来、こんな環境のなかに、生物の仲間の微生物が、生存していたことすら奇跡です。
多分、現在の砂漠になる前は、草木も茂り、人類も動物も生息していたのかもしれません。
当然、菌もたくさん繁殖していたと考えられます。
そのご地球規模の気候の変化で、砂漠になりましたが、
この菌だけは、殻の中に閉じこもり、耐えてきた生命力の強い優れものなんでしょう。

この菌の繁殖力は実験室の話題になるほどのすばらしいもので、 シャーレー(実験皿)一杯にたちまち繁殖した菌が、さらに有害菌をやっつけていく勢いが強いことを発見しました。

サルモネラ、カンピロバクター、O157など、人間に危害を与える病原性細菌への、抑制感受性が高く、
危険のない抗生物質のような、効果を見ることも出来ました。
もちろん動物に危害を加える、病気の数々にも効果があります。

このように薬に頼っていた、畜産生産物の安全性が担保されることは、 肉、卵が残留の薬品や、病原性の細菌の心配がなくなり、安心して食べられるステップになります。

病原微生物を、薬を使わずに抑制してゆく手段として、有用微生物の活用が試された代表的な例です。
ただ残念なことに、全ての畜産農場の卵、肉に使用しているものではありません。
まだまだ旧態依然がないとは言えない現状です。

安全な食品は、消費者が育てるもので、私たちが行っている目に見えない努力を、 陰でサポートしてくれるのも消費者だと思います。
食べる人が食品に対する厳しい目を持っていてくだされば、私達もやりがいがあります。
そうしていつかは全ての動物性食品が、安心して食べられる日が来るようになるでしょう。

とにかく有用微生物は目に見えないところで、活躍しています。
これからは化学の発展とバイオ技術の向上が、更なる微生物利用の成果を挙げるでしょう。
最も身近にあり、間違えると人間を病気や死に追いやる怖い細菌もありますが、 まだ多くの私たちに有効に働く微生物を開発する必要があります。

次回も有用微生物菌利用の商品紹介と、画期的な微生物活用の新機軸のお話をします。

 

      2004/6/1
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