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山口県で発生した鶏インフルエンザの終息宣言が出て、 その周辺養鶏業者の生産物出荷が解除され「これで大手を振って販売できる」と 喜びを満面にうかべインタビューに答えていた生産者の姿をテレビの画面でそれとなく見ていました。
家畜衛生保健所の家畜防疫員の判断により
「当該地域において新しく鶏インフルエンザの感染の事実が無いので、危険地域ではない」。
これが役所からの通達で、漸くにして罪を解かれたという感じです。
生鮮食品の卵を一ヶ月あまり抱え、いつ解除されるか分からない移動禁止命令を、 痺れを切らして待っていた生産者の気持ちを考えると、私はやりきれない思いにかられました。
その続きの画面で、今度は大分県の生産者が「全くの迷惑だ、私達に死ねというのか」と 愛玩鶏から発生した鶏インフルエンザ防疫対策で出された、
周辺30キロ以内の生産物移動禁止命令に対する怒りです。
生産者にとっては全くの寝耳に水の出来事で、隣の火の不始末で起きた火事で延焼したのは我慢できるが、 まったく見も知らない遠くの家事で家が焼かれたような、憤懣やるかたない思いでしょう。
しかしこれが法律です。
「国際化の中で輸入禁止だけでいいのか」で述べましたように、 わが国には「家畜伝染病予防法」がありその法律に基づいての処置で、
感染の危険があると認められた範囲内の生産物の移動禁止です。
今回は30キロ四方となったわけですが、何故30キロかの説明はなく、私にも分かりません。
それ故、31キロにある養鶏場は出荷と販売はできます。
だから30キロ以内に入ってしまった養鶏業者は運が悪く、本当に気の毒です。
ただこの業界を長く見続けている私には疑問だらけの問題です。
30キロ以内に入ってしまった養鶏家の気持ちを、率直に代弁しますと
「たかが数羽のチャボの急死を、なぜ家畜保健所に届けたのか」
「それで生活をしているわけではないのに、病気が出たことが、そんなに重大な問題か」
「鶏を飼う以上、病気の対策をちゃんとしてくれ」
「おまえの届出で何億という損害が出る、どうしてくれるんだ」
「役所は法律だからというが、何故30キロ周囲と大きな範囲の移動禁止をしたのか」
「同じ法定伝染病ニューカッスル病でこんな広い範囲は無い、 また大分県で発生したのに、なんで熊本県まで出荷禁止なのか」
「禁止に対しての保障をどうしてくれる」
「予防法を政府がしっかりと示さず、ただ罰則規定だけを作るのはおかしい」
「ワクチンがあるのに何故許可しない」
愛玩鶏の飼育者は、鶏が異常な急死をしたので届出をした真面目で正直な人で、 その人に何の罪もなく、届けたことにより、大きく感染する危険を回避できたとの見方もできますが、
一方何かの原因でその数羽だけが発生したに過ぎなく、危険は無かったという見方もあります。
それだから養鶏家から見ると、余計なことをしたということになります。(続く)
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